排水処理のために散気管を探しているのであれば、厨房除害設備もチェックしておきましょう。しかし、なかには「厨房除害設備が無くても別にいいのでは?」と思っている方もいるかもしれません。
そこで今回は、散気管の基本情報を踏まえた上で、厨房除害設備の必要性やおすすめの散気管などを紹介します。散気管の基礎を知りたい方や厨房除害設備がなぜ必要なのか知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも散気管とは?
そもそも散気管とはどのようなものなのか知らない方も多いことでしょう。確かに散気管という言葉は、テレビやSNSなどで登場するほどポピュラーな言葉ではありません。そこで、厨房除害設備の必要性を紹介する前に散気管の基本情報や選び方をご紹介します。
散気管の基本情報
散気管とは、液体中にガスや空気を送り込む管のこと。よく水槽でブクブクと泡が発生している管がありますが、これも散気管に含まれます。水槽以外に池の浄化や食品加工排水の処理、生産物のミキシングなどにも散気管が用いられています。
散気管はどう選べばいい?
散気管はさまざまなタイプがあるため、どれを選べばいいのか悩むかもしれません。もしそうであるならば、選び方をいくつか覚えておきましょう。
例えば、酸素溶解効率が挙げられます。酸素溶解効率が高いほど性能が良い散気管と言えますが、簡単に決めつけるのはNG。なぜなら、酸素溶解効率の計算方法が統一されていないためです。科学的に正しい計算方法があるものの、統一されていないがゆえに必ず用いられているとは限りません。そのため、あまりにも異常な数値が出ている場合は注意しましょう。
また、散気管は製品の機能性だけではなく、設置数や設置場所も重要です。散気管は大量にあれば良いというものではなく、またあらゆる方向に取り付ければいいというものでもありません。散気管を購入する際は最低限の数にしぼり、散気管の機能が十分発揮できる場所に設置しましょう。
厨房除害設備が必要な理由
上記で紹介したように、散気管はさまざまなところで活躍しています。その上で厨房除害設備も重要なのですが、厨房除害設備はなぜ必要なのでしょうか。特に排水処理施設で散気管を設置したい方にとっては欠かせない部分です。
理由1. 悪臭が発生するため
厨房除害設備がない場合、排水処理施設から悪臭が発生します。悪臭が発生すれば、作業員の労働環境に問題があるだけではなく、周辺施設とのトラブルが起きてしまうかもしれません。特に食品加工工場のようなところであれば、悪臭は徹底的に排除すべき問題でしょう。
理由2. スラッジが溜まる
悪臭だけではなく、スラッジ(汚泥)が溜まってしまうという問題もあります。スラッジとは、下水処理場やさまざまな工場といった場所で発生する泥状の物質の総称です。これが溜まってしまうと排水処理の設備に悪影響を及ぼし、効率よく作業できません。その上、スラッジの除去作業で余計にコストがかかってしまいます。
厨房除害設備としておすすめの散気管って?
厨房除害設備がなければ、悪臭やスラッジなどさまざまな問題が発生します。だからこそ、厨房除害設備も必要なのです。
そこで最後の項目では、厨房除害設備としておすすめの散気管を3種類ピックアップして紹介します。あなたの施設に合う散気管を検討してみてください。
1. AIS
株式会社アイエンスによる「AIS」は、汚泥処理の削減や硫化水素など腐敗臭をなくした処理システムです。パン工場や弁当工場、一流ホテルなどで設置されており、コストダウンも実現しています。公式サイトには具体的な機能の紹介やインタビュー動画などが公開されているため、気になる方はぜひチェックしてみてはどうでしょうか。
2. アクアブラスター
「アクアブラスター」も株式会社アイエンスの製品であり、エアレーション散気装置としてさまざまなところに設置されています。「アクアブラスター」は槽内を強力なパワーで撹拌することでスラッジを阻止。その上、悪臭も防いでくれます。
また、「アクアブラスター」もコストダウンを実現できる製品。加圧浮上装置がいらないことや循環水を5~20倍に延命させたことなどにより、大幅な費用の削減につなげられます。
3. グリストレーター
「グリストレーター」も株式会社アイエンスの製品。グリストラップの悪臭や清掃の悩みを解決してくれる機能が備わっている上に、好気性菌による有機物の高速分解によって、「アクアブラスター」のように悪臭を防ぎます。
また、「グリストレーター」は従来のエアレーションとは異なり、循環式のエアレーションシステムです。その結果、高速かつ高効率な油脂分解を実現しています。
まとめ
今回は、散気管の基本情報を踏まえた上で、厨房除害設備の必要性やおすすめの散気管などを紹介しました。散気管は水中にガスや空気を送り込む管であり、見えないところで活躍しています。厨房除害設備としても活用できるため、もし排水処理で悩んでいるのであれば、散気管を設置してみてはどうでしょうか。