建機塗装工場の排ガス改善
- 対象物質
- ホルムアルデヒド(塗装乾燥炉臭)
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塗装乾燥炉の排ガスにはホルムアルデヒド・ヤニ・タールなどが含まれ、刺激のある悪臭に対して近隣苦情が絶えませんでした。また工場内は脱臭機を設置するスペースが狭かったため納入が困難と思われていましたが、スクラバー デオライザーは狭小スペースにも設置できるコンパクト設計なので採用に至りました。
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納入前 | 一ヵ月後 | 二ヵ月後 | 四ヵ月後 | |
---|---|---|---|---|
原臭濃度 | 350 | 250 | 300 | 250 |
処理濃度 | 1 | 2 | 2 | 1 |
物質/計量指標 | 原臭 | 1次処理 | 2次処理 |
ホルムアルデヒド | 400 | 2 | - |
---|
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一ヵ月後 | 二ヵ月後 | 四ヵ月後 | |
BOD | 990 | 1,050 | 780 |
---|---|---|---|
COD | 740 | 720 | 870 |
SS | 9 | 35 | 42 |
N-Hex | 18 | 22 | 37 |
デオライザー内の循環水については、CODとBODの値が逆転する前の3ヵ月後が、適切な交換時期といえます。
デオライザーでの一次処理後は2ppmとなり、二次処理装置を設置することなく排気できる程度まで改善され、近隣苦情は全く無くなりました。 またシャワーで臭気成分をキャッチした水はホルマリンとなりますが、アクアブラスターによるエアレーションがの好気分解を促進するため、循環水として再利用可能です。さらにヤニ・タール物質も分解されるのでピット内壁面への付着なども見られず、ランニングコストを抑えることができ非常に喜ばれております。
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