環境装置における『まやかし』の言葉 その1「ナノバブル」

アイエンスが他に誇れるものは、排水処理と脱臭に関しましては、「できるのもは、ここまで出来る!」「できないものはこれくらいしか出来ない!」また、「実際に実験をしてみなければわからない!」とはっきり申し上げれるほどの技術的研究と販売実績を積み重ねてきたことではないかと思います。
もちろん、これまでお客様に納入させていただいて、最初からすべて100点なんて装置はありませんでしたが、それなりにお客様にご納得いただくまで誠心誠意尽くし、至らなかった点をフィードバックして改善を繰り返してまいりました。
原発の汚染水処理装置も名だたる大手メーカー製ですが、しょっちゅうトラブルように、プラントはどうしても立ち上げるまでになんらかの問題が発生するので、それをどう迅速に解決し改善するのかが大切だと思っています。
前置きが長くなりましたが、今回は、「ナノバブル」について語ってみたいと思います。
よくお客様から、「おたくのアクアブラスターの気泡は何ミクロンですか?」と聞かれることがありますが、「よくわかりませんが、10ミクロン程度の気泡は発生しているようです。」とお答えするようにしています。
と言いますのも、微細気泡の専門家の講義を受けても、「微細気泡径を証明できるのは、精々10~20ミクロンです。」と東京大学と東京工大の先生が口を揃えておっしゃってました。
ただ、「水道水の蛇口を捻ってもナノレベルの気泡は出ているんですよ。しかし、そのサイズを証明するとなると電子顕微鏡で見ても、それが気泡なのか夾雑物なのか判断がつかないんです。」とのことでした。
しかし、人間はどうしても新技術という言葉に弱いのか、「ナノバブル」「マイクロバブル」と響きのいい言葉を聞くだけで効果があると思い込みやすい傾向があるようです。
アクアブラスターに関しては、滋賀県立大学の先生も「目視でも酸素溶解効率をみても、間違いなくそのレベルの気泡は出ていますよ。」(ホームページの動画でご確認ください。)とおっしゃってくれていますが、言葉で誤魔化したくないのであえてパンフレットやホームページに大きく謳っておりません。
何故なら、冒頭に関連しますように「お客様が困っていることを解決できるかどうか。」「実際に処理ができるのかどうか。」、非常に当たり前のことですが、それを当たり前にできていくらと考えているからです。
ナノバブルやマイクロバブルを発生させたとしても、水の負荷量に対して不足していれば、ほとんど役にたたないのです。また、水を大きく動かして水全体を浄化してあげなければいけないのです。
これから、そのような装置を導入しようと考えておられる方がいらっしゃいましたら、言葉に騙されないようにご注意いただければと思います。
導入事例を元にした詳しい説明が、『理工出版社の塗装技術7月号P76~79』に関連記事を掲載していただいておりますので、ご興味のある方は是非ともご覧ください。
ちょっと偉そうな文章になりましたが、できないことをはじめからわかっていながら、新しい技術言葉を駆使して、商品を売り込もうとする業者が後を絶えず、真面目にやっているメーカーまでそのような目で見られることが多いものですから、ご理解いただき、お許しいただければと存じます。

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